私の好きなツーリングのスタイルは『峠と温泉』を巡る旅。峠の登りはちょっと大変だけれど、ゆっくり自分のペースをキープして走ればいつかは峠に辿りつくもの。峠の下りは重心移動を楽しみながら快適に。たとえちょっぴり大変でも温泉がゴールだと思えば、旅の疲れもなんのその、です。
自転車ツーリングの醍醐味は、やっぱり一日の締めくくりに訪ねる温泉! 温泉ってわりと秘境にあったりするので、その日のゴールにすると思わぬ発見があって面白いんです。例えば、路傍の石仏や野に咲く花々、文化のつながり。クルマで出かけると、気がつかないような、小さな気づきがたくさん。それが自転車ツーリングのいちばんの楽しみかもしれません。それに、走った後に温泉宿でいただく晩ご飯と温泉の気持ちよさといったら。
それから、ときにはかつて人の往来があったけれど今は登山者が僅かに歩くばかりとなった、古い峠道をいくことも。自転車を担ぐのは少し大変だけれど、バス路線のない峠道もたくさんあるので自転車はとっても便利。そして、そういった峠道にこそ魅力が詰まっていたりします。
飛行機輪行に慣れてきた最近では、日本国内だけでなく、北米、フランス、短期間ですがメキシコにも走りに行ったり……と、少しずつですが行動範囲を広げています。そこで気がついたのは、地形や気候、風土、道のつき方や整備状況がまったく違うから、その土地ならではの自転車の楽しみ方があるということ。視野を広げていきたいと思う気持ちが強まりました。
そして、どこに出かけても感じるのは、やっぱりサイクリングは楽しい! ということ。これから少しずつですが、サイクリングの楽しさや可能性をシェアしていけたらと思います。
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