Concours de Machines 2017_Day3

いよいよコンクール・マシンも3日目。今日は与えられた地図を読んで、各自が好きなルートで走るというもの。最初のチェックポイントとなるCol du Béal で3kgほどの荷物を受け取り、フィニッシュ地点まで運ぶというのが今日のミッション。積み荷が増えるとはいえ、昨日ほどのハードなコースではありません。皆さん、なんだかとても和気あいあいとした雰囲気。


ジルベルソーのオーナーであるフィリップとバイシクル・クオータリー編集長のヤン。フィリップもCol du Béal(地図の1の場所) までは、コンクールの参加者と一緒に走ります。


今日の考えられるルートは、距離は短いけれどグラベル、距離は長くなるけれど舗装路、という2通り。地図上の1(Col du Béal)の場所で積み荷を受け取り、地図上の2の場所を通ってアンベールに戻ります。フランスの地図に慣れていなくても、なんとなくルートが見えてきませんか? ヤンは、どちらの道を選ぶでしょうか。ちなみに、Col du Béalで積み荷を受け取ってからバイクに積むまでの時間が計測され、積載にかかる時間が短いほど高いポイントが得られます。


今日も予報は雨。昨日ほどではありませんが肌寒い。けれど、皆さん笑顔ですね。かなりリラックスモードです。本当のスタート地点はCol du Béalの麓。そこまでは、のんびりサイクリングといった雰囲気でしょうか。ちなみに私はというと、昨日は全ライダーを見届けることができなかったので、今日はCol du Béalには向かわず、直接チェックポイントで待つことにしました。ちなみに、舗装路を選ぶとこんな感じ。


グラベルを選ぶとこんな感じです。プライベートで、のんびり走るサイクリングだったら、断然グラベルのほうが楽しそう。けれど昨日の今日だし、小雨も降り始めています。バイクを酷使する必要もないので、舗装路を選ぶライダーが多いのではないかと密かに予想。ヤンはどちらから来るだろう?


今日も最初にチェックポイントに飛び込んできたのはCyfacのライダー。安定した走りで他の追随を許さず、まさに独走状態です。舗装路メインのルートを選んだようですね。やっぱり速い! ちなみに、フロントバッグのなかに3kgほどの丸太が積まれています。そこが、昨日と今日との違い。荷物があるとどうなるか、というテストなわけですね。どうせなら、昨日のコースで荷物も運べばよかったのに、というのは野暮というもので。


ヤンもやってきました。積み荷の丸太はもちろんジルベルソーのフロントバッグのなか。補給食とレインジャケットを入れても、まだ容量には余裕があるようす。さっとモノを取り出したいとき、フロントバッグは本当に便利です。雨も本降りになってきていたので、ヤンもパパッとレインジャケットを着込んで、フィニッシュ地点のアンベールに向かいます。頑張ってね! ちなみにマッドフラップは、アンベール入りした後、コンクールが始まる前夜に雨予報を確認して「絶対あったほうがいい」と、滞在先でヤンが急きょ作ったもの。マッドフラップがあるとないとでは、脚と靴の濡れ方が全然違います。こういうところに、ブルベサイクリストでもあるヤンの経験が活かされていると感じます。


昨日はグラベルに苦戦したライダーも多かったようですが、ほとんどのライダーが舗装路であれば100km、200kmは流して走ることもできるようなベテラン。雨も、なんだかだんだん、というか、かなり降ってきましたが、皆さんとっても楽しそう。ちょっとしたファンライドといった雰囲気です。


今日はほとんどのライダーが舗装路ルートを選んでいるようです、雨のなか続々とライダーたちがチェックポイントを通過していきます。それほど大きなタイムの開きはありません。今日は、波乱はないのではないかしら?いや、ないにこしたことはないのですが。笑顔で走るライダーを応援していると、こちらもなんだか幸せな気持ちになりますね。


Brevet Cycles(写真・左上)はフレームの一部にステンレススチールを使っていて、それに合わせて泥よけもステンレス。同素材を使うことでさりげなく質感を統一するとは、なんとも粋ですね。ビルダーの美意識を感じます。一方、Gilles Berthoud(写真・右上)はスチールフレームにカーボン製の泥よけ。2台のコントラストが興味深いです。


続々とライダーたちが通過していきます。舗装路を選んだライダーたちから少し遅れて、グラベルを選んだライダーもやってきました。スウェーデンから参加のPATRIK TEGNERは、フロントバッグを使わずに荷物をバンドでキャリアに取り付けるスタイルです。颯爽とチェックポイントを駆け抜けていきました。


Day3:チェックポイント通過時のタイム

Cyfac 12:25
Cycles Andouad / Vagabonde Cycles /ADV Paris 12:40
Peter Weigle(※ヤン)13:00
Cycles Victoire / Pechtregon Cycles / Larix Bicycle / Nomad Cycles 13:05
Cycles Pierre Perrin 13:15 
Brevet Cycles / Gilles Berthoud 13:20
Chemins.CC /Arko Bici 13:30
Edel Bikes / Lafraise Cycles 13:50
Jolie Rouge Cycles 13:52
Menhir / Fée Du Vélo × 200 14:05
Cycles Petrus / Patrik Tegner 14:10 
Grade9 / Grandbois / Martignac DNF

※タイムはあくまでもチェックポイント通過時のもので公式記録とは異なります。また、3日目のみフィニッシュ(コンクール自体はリタイア)、あるいはペナルティを受け入れることでコンクール自体は完走(?)しているフレームビルダーもいます。最終的な記録とは異なることをご了承ください。


最終ライダーの通過を待ち、リタイア組の確認を済ませてフィニッシュ地点に戻ると、すでに走行を終えたバイクの展示が始まっていました。会場では一般の方による人気投票も。結果は総合順位に反映されるため、各ビルダーも熱心に来場者に解説しています。気になるコンクールの結果は速報にまとめているので、コチラをご覧ください。

ところで、オフィシャルで発表があったのは上位3ビルダーと各種特別賞のみ。各フレームビルダーには、個別に詳細なリゾルトを送付するとのことです(完走者のみかは確認中です)。……そして、なんと、今回の詳細な結果を主催者からは積極的に公式発表しないそうです。な、なぜ? 

そこで、バイシクル・クオータリーでは、主催者を通じて各フレームビルダーにリゾルトを問い合わせることにしました。多くのフレームビルダーがすでに編集部あてにリゾルトを送付してくださっているので、詳細なリポートは次号のバイシクル・クオータリーでお届けできる予定です。Peter WeigleのリゾルトはBlogでも公表予定ですので、どうぞお楽しみに♪

※コンクール・マシン関係の本Blogはコチラにリンクを貼ってあります。
コンクール・マシン:初日・プレゼンテーション(Concours de Machines Day1)
コンクール・マシン:2日目・テストライド(Concours de Machines Day2)
コンクール・マシン:3日目・テストライド(Concours de Machines Day3)
コンクール・マシン:リゾルト(Concours de Machines Result)
コンクール・マシン:リゾルト/ピーター・ワイグル(How to make a superlight bike for the "Concours de Machines 2017")



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