Jul28,2017

Concours de Machines 2017_Day2

コンクール・マシン2日目はアンベールの周囲をぐるりとまわる総距離230km(グラベルロード約50kmを含む)、獲得標高差3800mというタフなコース。コースは直前までベールに包まれていて、数日前に主宰者から配布されたGPSデータとキューシートをもとに走ります。ライトの性能を試すという意図もあって、スタートは夜明け前の午前4時。果たしてどんなコースなのかと、ライダーの表情には緊張が滲みます。 コンクールの目的はあくまでも自転車の性能を試すこと。レースではないので、速ければいいというわけではありません。一方で、グラベルを歩いたり、必要以上にゆっくり走れば、パフォーマンスの高いバイクなのかを測ることができない。そんな理由で、この日のコースには基準となるスピードが設けられました。基準より速くても加点はありませんが遅ければ減点、ということになります。 さらに、ライダーはチームのサポートなしに走らなければなりません。バイクの重量は携帯工具込みで計量され、工具の貸し借りやビルダーやメカニックによるヘルプはNG。ライダーは、それなりに強く、そしてメカトラに対応できる知識も備えている必要があります。もちろん、メカトラブルはないにこしたことがないのですが、工具を車両重量にカウントするのは興味深いシステムですよね。 そんなわけで私も、ヤンのサポートではなくバイシクル・クオータリー取材のためにオフィシャルフォトグラファーのニコラとともに今日1日ライダーを追いかけます。 夜明け前のアンベールはとても寒く、薄手のダウンジャケットに上下のレインジャケットを着込んでも震えが止まりません(6月、しかも車中なのに!)。今日のルートを確認する手も震えます。ひとまず、スタートから25kmほど離れた集落Le...
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Jul1,2017

Concours de Machines 2017_Day1

Concours de Machines 2017(コンクール・マシン2017)取材のため、フランス中央部の街アンベール(Ambert)に来ています。本年度のコンクールには、フランスのほかイギリス、ドイツ、スイスなどEU各国からフレームビルダーが集結。アメリカから参加の私たちも含めると30のフレームビルダーがエントリーしました。 北米でもっとも影響力のあるフレームビルダーの一人とも言われるピーター・ワイグル。1977年にそのキャリアをスタートさせてから今にいたるまで、数多くの優れたハンドメイドバイクを生み出してきました。そんなピーターのバイクで、バイシクル・クオータリー編集長のヤンは2017年のコンクールを走ります。 コンクール前日にようやく出来上がったレジュメ。今回、提案するのは「必要十分なツーリングバイクとはどのようなバイクか」ということ。快適なライディングに必要不可欠なフレーム設計はもちろん、コンクールには欠かせないイノベーションも。 まずは、フロント側、リア側ともに手元で操作可能なライトスイッチ(写真はインストール直前)。日没後に走るのはもちろん、トンネルなどでライトを点灯させたいときに、とても便利です。ブルベサイクリストでもあるヤンいわく「手元でライトの操作ができると、これほど楽なことはない」とのこと。 ライトまわりで言えばもう一つ。ジェネレーターハブをワイヤーをフォーク内に納めて動作させるシステム。これは、見た目のシンプルさだけでなく輪行のしやすさに一役買ってくれます。 鍛造で強度を高め、モダンバイクのブレーキ台座にもフィットするように設計されたルネ・エルス・カンティブレーキ。こちらは間もなくCompass...
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